七五三にお宮参りで着た着物は使えます!でも注意!!
こんにちは~オダハラです。
明日から8月!ということで、浴衣のお着付けのご予約がどんどん入ってきております。
浴衣に合せる髪飾りなどもございますので、お店にぜひお立ち寄りくださいね。
まだ暑いですが、そろそろ七五三のご準備を始められるご家族も多いと思うので、こんな話題です。
『七五三のお着物に初着は使えるか』
お子様のお着物の仕立直しの話です。
初着は産着とも書き『うぶぎ』と読みます。祝着とも言います。お宮参りの時に赤ちゃんの上にかぶせるお着物ですね。
柄は、男の子だとこんな感じ
女の子だとこんな感じとか…
レンタルで済まされる方も増えていますが、ご購入やご親戚の初着などお手持ちのものを使われるご家族も沢山いらっしゃいますね。
初着ご購入時に、お店の人から「七五三にも使えますよ!」と聞いて購入された方も多いでしょう。
そうなんです。お宮参りで使ったお着物は三歳(小柄な子なら五歳も)の七五三に使えるんです。
ええ、使えるんですよ、そうなんですよ。でもね…でもね…
そのままは使えませんからね!お直し必要ですからね!
最近、近所の写真館さんに七五三のお着付けをすることがあるのですが、初着をそのまま使えると思って持って来られるお客様がたくさんいらっしゃるんです。
お着付けするお着物を数日前までにお持ちいただければチェックもできるのですが、当日お持ち込みの時はちょっと困ります。
こちらがお着物を確認しておいてくださいねとお願いしていても、おばあさま等が『これは昔息子が七五三で着た着物だから!大丈夫よ!」と初着をそのまんま持って来られるケースが後を絶ちません(涙)(お嫁さんは何にも言えませんよね…)
その場合は無理やりお着付けしますが、お着付けに手間取ることもあるのでお子様にはご負担になりますし、余計な生地が付いているので袖は重たいし、お子さんの体格によっては袖長すぎますし、袴だと前から余計な飾り紐が見えますし…で、『いいことありません』
お着物をご確認のうえ、必要なお直しをしてくださいね。
うちではだいたい税込みで9000円~16000円位でお直ししています(注・お着物の種類と、どの加工をするかによって価格が変わります。基本的に男の子さんのほうが安くできます。女の子さんは半衿を付けるため基本的に男の子さんより高くなります)
具体的に説明すると…こちらが初着なのですが、基本的に下記の加工をすることになります。
※ 初着と襦袢のそれぞれに付いている紐を外して、腰ひもをウエスト位置付近に付け替えます
(男の子は袴から見えてしまうので、必ず付け替えをお勧めしています。女の子は被布で見えなくなるので必ずではありませんが、着やすくなるので付け替えをお勧めしています)
※ 身長・腕の長さに合わせて『肩あげ』『腰あげ』をします(着物・襦袢ともに必要です)
※ 袖に丸みを付け、袖口以外を閉じます
※ 襦袢の袖に付いている振りを取ります
※ 女の子は半衿を付けます
こういったお直しをしてから着られるようになります。
お直しには1週間~かかりますので、早めにご準備くださいね。
ちなみに、また初着に縫い直すことは可能ですよ!。
(2023年6月17日内容更新)